<<人生>>善人と悪人(6)

2008 年 4 月 12 日

 未熟な人で、18歳以上の人達で、まだ、社会に出て、職業に就いていないで、家に引きこもったり、フリ―タ―を(この人達の中にも、後世で優秀な人になる人も居ますが、例外的です)したり、仕事に就いていても、うつ病や神経症や心身症で退職したままの人達も居ます。

 

 フリ―タ―と言っても、見かけがフリ―タ―に見えても、時には、自分の人生の選択をしっかりと見つめており、大器晩成型の人も居るでしょう。

逆に、勉強、学問だけは優秀であったが、学問だけに集中して成人していく人達も居ます。

そんな集団の中にも、色々様々な人達が見られます。

一方で、優秀な大学や大学院を卒業しても、仕事についてしまうと、自分自身を見失って(現実には、幼い時から、自分の心については知らないまま、勉強・・勉強だけ・・・で育って・・・)出勤拒否となり退職する人達も居ます。

 

 特別な心の持ち主って言うのが現実でしょうが、自分の心の持ち方を解釈できない一群の人達も見られます。

境界例人格障害と呼んでいます。英語では、ボーダーライン・パーソナリティー・ディスオーダーという言葉があります。

 こんな心の持ち主の人達が、極、たまに、見受けられる事実を伝えておきます。

早期早熟崩壊型の人達も、見受けられます。

幼い頃から頭も良く、勉強も出来るし、優秀な大学や大学院を卒業したり、所謂、立派な職業についている人達もいます。

 

 仕事の勤務先の様子で、人はそれぞれ、場合によっては人格さえも悪い方へ変革されて、社会的にも地位や名誉も有った人が、突然に社会から名前も消えて行きます。

世間って、面白いです。

優秀な企業、格別に税金で成立している機関では、そこに勤務している人達も上下関係が、物凄く厳しいですね。

税金の無駄使いをしては、風変わりな人によって告発される人達も、最近は、見られます。出世して<大きな顔をしていた人>が、あっと言う間に、{出世}から沈没して行きます。

人間って、何処で、どんな風に、人生が変わるのか、不思議でもあります。

 

 ここで、言いたかったことは・・、優秀な政治家、高級な官僚達と呼ばれている人達が、{善}と{悪}の自分の心に鈍感になって、国民の税金を無駄使いしています。

悪い事柄を沢山していても、自分達は悪い、<日常会話、日常行動、日常の心>などが、間違っている、悪い事をしていると感じない。自分の心の{善}と{悪}の心に区別できない人になっています。大器晩成型でも、最後は、壊れますね。

 

 {心}って凄いし、{善}と{悪}は、判断して欲しいです。

 この方達は{善}と{悪}の判断が出来ないので本当に困るし、幼い時から勉強が出来て、優秀であっても、社会に出てから全然と役に立たない人間として露呈されて来ます。

<<人生>>善人と悪人(5)

2008 年 4 月 11 日

 劣等感を抱え過ぎている人とは、仲良くするのが難しいです。

言葉を合わせるのも、気疲れするでしょう。

人間って、でもね、生まれて少しずつ歳を重ねていきます。

最後は、年老いて滅していきます。

 

 どの年齢でも、「自分とは、一体にどんな人間か」、「自分の存在とは、何か」などと確認しておくのが大切でしょう。

 

人間の本当の心のエネルギ―は・・・・・、

 自分の生き様は、周囲の皆や周囲の計らいで生かされているという、

{生かされている有り難さ}を感じ取れれば、最高のより良い心身のエネルギ―が湧き上がって来るでしょう。

 自分の意識を、どれほどに{無我}の境地にまで持って行けるか、どうかでもあります。

{無我}なんて言う言葉は、誰もが聞いた事のある言葉ですが、現実には、真実の意味を理解できる人は少ないですね。

どんなに真面目でも、心の片隅に{悪人意識}を持って欲しいです。

日本では、昔ですが、ある人が<悪人が救われる>なんて言った人もいたようですね。有名な<話>ですね。

 

 当方も、随分と心の世界については熟知しており、悩める人達に{心理療法}をしております。

人の心ですね・・・・・、

建前と本音、深層心理、潜在意識や無意識の心の全部が見えます。

人間って、確かに<お金が欲しい>とか、<名誉や地位>などが欲しいとか、時には、愛する・恋する可愛い美しい女性が欲しいとか、或いは、美味しい食事をしたいとか、誰もが皆、希望してはいます。

はたまた、病気ですね・・・・・、

 うつ病などでは不眠のために<死んでしまいたい>とか、不眠や欲求不満などが重なってパニックとなり<事件&犯罪>まで起こす場合もあります。

まあ、事件や犯罪は<うつ病>によるパニック障害でも、起こりうるものです。

うつ病者では、しばしばと<自殺のケ―ス>も出てきます。

うつ病者の大変な間違いですね、自分の心が捩れており、不平や不満の塊、嫉妬や妬み、悲しみや恨みの感情などが溜まり過ぎて、パニック状態となります。

 

 パニック状態になれば、自分の心を自分でコントロ―ル出来ません。

だから、犯罪も起こすし、自殺もします。

まあ、一般的には、犯罪などは程度の{差}があります。

 心・性格・人格障害など、人格の未熟な人達が、起こす事柄です。

18歳未満ではアイデンティティ―ディスオ―ダ―(自己同一性障害)と、呼んでいますよね。

18歳以下の年齢では、まだ、人格と言いませんが、まだ、心の完成は無いのです。

18歳になっても、30歳、40歳、50歳になっても、人格水準の未熟なままの人達も多いですから、生きている限り、人格を切磋琢磨しましょう。

<<人生>>善人と悪人(4)

2008 年 4 月 9 日

 とにかく、現在の自分の判断をするのではなくて、自分の過去の人間像を判断する事が

 大切です。

 

 今が、どんなに真面目で善人であっても、過去の自分の過ちや罪を知って自分を判定しておくべきです。

愚かな人間か、駄目な人間か、{悪人}かどうか、

真面目で、優しくて良い人間だ、{善人}だと思っている方が、

どちらかと言えば、駄目人間です。 

 

 自分について、自分がどうしようもない「悪人」だと自負して確認していれば、周囲の人達から<貴方は、馬鹿で愚かでつまらない人間>だと言われても、腹がたたないでしょう。自分は馬鹿だから、みんなに非難されて生きるしかないだろうと、自分の心に決め付けておくのですね。

私は善人ではないから、みんなから笑われて非難されて人生を生きることしか出来ない。

 

 自分が「善人」だと、本当に自分を<そのよう>に信じている人が一番に、怖いです。

他人から、ちょっと何かを言われれば、直ぐに腹を立てるし、怒るし、逆に、他人を非難するし、大変な見栄と虚栄心と自惚れが充満しており、優越感の塊になっていますね。

 

 地位や名誉や金銭欲の強い人達なども、案外と自分を「善人」だと思っています。

フリーター、ニート、はたまた、充分に社会適応していない人達なども、劣等感の裏で、こんな欲望など、優越感を得たいという心の葛藤を信じられない程に抱えています。

異性についても、然り、若い人達の欲望ですね、社会適応していないと、普通の男女の交際が出来ないので、この欲望についても{大変な拘り}を持って生きています。

 

 直接に長年月間にわたり、直接に自分で心理療法に関わって来た専門のプロの人達でないと、この事実を具体的には知る事が出来ません。

自称の専門家でも、頭の観念だけでなく、人の心がどのくらい見透かせるかを、体で理解しておかないと、あまり意味をなさないでしょう。

 

 人の心と体の活性化は、劣等感を持っている場合と、何も劣等感を持っていない場合では全くと違います。

自分がたいした人間ではないと体で体得すれば、自分が幸せになります。

そこまで、自分の心を体得していれば、幸せを感じながら、仕事にせよ、役割意識にせよ、自分が関わっている事柄に対して大変なエネルギ―を使用できる筈です。

 

 劣等感は<人の努力のために>大事ではないかと、よく質問を受けます。

劣等感があるから、人は活力も出て来るのではないかと・・・劣等感を持ちながらの活力で出世や名誉や金銭をためても、案外と<心の中>は空虚なものです・・・。

 当方から見れば、どうしても、そんな人達と接していると、何処かに{会話}とか{眼の表情}とか{顔の表情}とか、細かく見つめていると{後姿}さえ、寂しく、また歪にも見えるものです。

その人の周りに居る人達は、どうしても違和感を抱きます。

<<人生>>善人と悪人(3)

2008 年 4 月 7 日

 自称、自分は正常人と思っている人でも、何処かに心の葛藤や劣等感などを

 少なからず抱えているものです。

 

 善人でない人が、善人と思いたいし、真に、悪人が善人と思われたいのです。

とにかく、自分は{善人}だと、一般の人は思いたがります。

場合によっては、自分を卑下して生きている人でさえ、<貴方は、大した人間ではないよ、見栄と虚栄心と自尊心だけは、大量に抱えて>いますね、などと伝えると、

大変な怒りと拒絶反応が跳ね返って来ます。

本当に駄目人間でさえ、あなたは{愚かな人間}だと教えてあげると、凄まじい程の怒りと反発と拒絶が戻ってくるのです。

優越感と劣等感とは同じもとだと、思っても差し支えないようです。

劣等感を心の底に抱えているから、優越感を持ちたいのです。

 

 人生を生きるのに、優越感も劣等感もどちらも持たない方が気楽ですね。

でも、そこまでの道のり、心の到着地点にまで到達した人でないと分からないでしょう。

  だからこそ、その心の過程を体験して、自分の心を悟っておくべきなのです。

人間って、悪い事していても、自分では悪くない、愚かではない、など思います。

周囲の人から判断すれば、明らかに悪くて愚かな人間だと決め付けても、その心は

本人に届かないのです。

多くの人達は、自分は{善人}だと思って日常生活を送っています。

時には、自分について卑下しながら、善人とは思わなくても・・・つまらない人間と思っていますが・・・体で自分が駄目人間と認めないところが悲しいです。

  

 体で、自分が駄目な人間だと認めたら、本当に当人の考え方は良い方へ変わります。

残念な事に愚かな人間だと頭では思いながら、体では体得しないのですから、人間の心の本性??? 悲しいですよ。

 真実に自分が愚かで悪人だと、体得できた時に<逆に、{善人}へと>変わっていくのです。

本当の善人は、みんなから好かれるでしょうし、でも100人の人が居れば100人が

自分を褒めてくれる場合は無いでしょう。

50人位が褒めてくれれば、上出来過ぎる程です。

鎌倉時代のお住職さんで、親鸞さんですね。悪人が救われると言ったのは・・・・。

地獄も極楽も、この人間世界にあるのだと言っていたと思いますが・・・。

そう、人の心が、{極楽}の平安の世界にあるのか、{地獄}の針のムシロにあるのかです。

 

 長期間にわたり心理療法に関わっていても、自分は真面目だと信じている人は、あまり大した{器}の人間でない事の方が確実に多いです。

私は、真面目ではない、どうしようもない人間だと、自分の力量と実力を知っている人は本当に立派な人であると、当方は<そんな人って、立派な人>だと感じます。

 

 自分はそんなにも偉くて賢い人間だとは思わない事、これが理解できれば<人の精進>

 につながるし、最大に人間の生き様にとって大事ですね。

<<人生>>善人と悪人(2)

2008 年 4 月 3 日

  自分が、どんな人間か体で理解できれば、日常生活も気楽になりますね。

 

 心理士として、心理療法の現場で一番困るのは、社会適応していないのに、{自分は真面目で正直で善良な人・善人}と確信している人達が多いから、大変です。

・・・・・そういう人達は、自分の考え方が間違っている事を認めません。

 心理士の立場から、貴方は仕事もしていないし、社会適応もしていないですよね。

一応の事、人は大人になれば<それなりの仕事や役割をこなして>世間で生きて行かなければなりません。

そうでないと、真面目な人間だとは言えないですよ、と言いたいし、説明したいのです。

・・・・・ですが、どんなに説明しても、彼等には全然と話の説明が届きません。

親や他者に対して、直ぐに立腹、怒る、文句を言うだけならいいのですが、パニックとなり暴力さえふるいます。

自分が善人、真面目な人間だと思いたがるし、本当に彼等は自分が(真面目な人間)だと思うし、悪いのは、親を含めて他人も悪いと思っています。

  

 劣等感の塊で何も出来ない人達ですね。

人間社会に適応して、自分で働いて金銭を稼ぐ、この人の社会の現実を理解できません。

自立して人生を送って欲しいが、自分の人生を如何に生きているかを客観視できないから大変です。

どんなに、善人と悪人について、説明しても彼等には{説明}が届きません。

そして、自分の生き方を変えません。

自分は{善人}、自分以外の他者は誰も{悪人}だと思っています。

 情けない話、です。

 

 もう少し、善人か悪人か、心の状態と人の心理状態の{カラクリ}を説明します。

ちょっと立ち止まって考えないと、簡単な事でも理解できない物事もあります。

 悩み苦しみ、神経症やうつ病、心身症状などにおいては、現実に社会で生きるのに

 {悪の心}を持ったまま、自分の心をコントロ―ルできないところから生じて来ます。

自分は正しい、悪いのは相手だと思っている人、その人の問題のある心は・・、現実の、彼らの真実な心は・・、深層心理の中にある、自分では気づいていませんが・・・。

他者と対面しても<不平>、<不満>、<嫉妬>、<妬み>、<恨み>、<怨念>、などなど抱えていますので、対等に心のコミュニケ―ションが出来ません。

 

 こんな{脆弱な心}は、彼らが生い立ちから育つ過程で、母親や父親からの育て方に関係しています。

実際に、「親の因果が、子に報う」の、通りです。

  

  親の育て方が、悪いです。

  当方の長年月の{心理療法}の過程の中で、現実の正真正銘の事実ですね。

 

 {善人}か{悪人}か、自分を自覚しての生活が大事です。