<<不透明な道>>不透明な道(14)

2011 年 7 月 8 日

 ⑦「怨憎会苦」なる言葉が、あります。

人間は、やたらに<人を恨みます>ね。

自分の思う通りになってくれないと、怒り心頭に達します。

 

 「怨憎」のために、{不安}、{寂しさ}、{孤独}、{劣等感}、{妬み}、{嫉妬}、などなど沢山のマイナスの気持ちが自分に圧し掛かって来ます。

「怨憎」なんて簡単に述べていますが、人間の心って愚かなものです。

知らず知らずのうちに、そんな心を抱えてしまうのですからね。

此の世に生まれてから、自分にとって都合の良い物事だけが自分に付いて廻るのではありません。

未熟な人達が、多過ぎます。

 

自分の{見栄}と{虚栄心}にのみ、ほれ込んでしまい、自分以外の他者を惚れ込んで<他者を褒める事>を知らない人達が多いですよ。

自分の思い通りにならない人に出会うと、すぐに立腹したり恨んだりします。

自分が一番に真面目だと、思いたいのですね。

人間って、真実に心から真面目で素直で誰にでも親切にできる、なんて不可能です。

人は、自分の心の底の方で恨みや悔しさや憎しみを持っていても、他者の御機嫌とりもしたります。

自分が如何に生きれば、此の世を生きて行くのが気楽になるのかを、みんなが知りません。

 

小さい頃から、兄弟姉妹の間でも、お菓子の取り具合で喧嘩したりもします。

親同士、母や父の間の喧嘩さえも見ますよ。

嫌で嫌い、ですよ。

親の夫婦の喧嘩を子供から見れば、一番に辛いです。

そんな子供達の気持ちを忘れて、夫婦喧嘩って、しょっちゅうと起こります。

親戚同士の喧嘩も、耳にしたりします。

近隣同士の喧嘩も、見ます。

子供の時から、こんな惨めな喧嘩を見て育ちますと、必ず、子供達が大人になった時には、すぐに、他人を恨む大人になり易いですね。

 

お金の持ち具合でも、喧嘩します。

怖いのは、両親が死ぬと、財産相続で子供達が揃って喧嘩をします。

自分達に、一番に沢山と財産が残るように大きな喧嘩をします。

皆が大人になって、よい年齢を重ねてから喧嘩するのですから、真面目な人間って、そんなに居りません。

小さく考えれば、隣同士の土地の境界線で揉め事になったり、国対国でも国の境界線でも、国同士で必ず喧嘩をします。

哀れな人間の多い事ですね。         

<<不透明な道>>不透明な道(13)

2011 年 7 月 7 日

 ⑥の続編:「愛別離苦」では、もう少し説明を入れておきます。

 格別に、人間同士について述べておきます。

家族、夫婦、子供達、などなど、皆が揃って仲良く生活をして、皆が幸せを感じて生きる事が出来るでしょうか。

殆ど全ての人達が、目前の人達と目前の環境を眺めながら、自分に都合の良い物ばかりを眺めて生活をしています。

これが、現実の人間社会であり、人間生活であり、仕方がないのでしょう。

 

一般的には、男性は女性を好きになります。

女性は、男性を好きになります。

ある年齢になれば、ですね。

そして、愛して恋して、一緒に住んで、同性生活や、普通は社会的道徳というかル―ルに合わせて{{結婚生活}}に入ります。

好きで、好きで、愛して、恋して、結婚生活、或いは、同性生活、そうでなくても、人間同士の男性と女性の付き合いは、<交際を続けながらも、両者の心の間に{{亀裂}}は入り易い>ものです。

 

好きで愛して恋して、一緒になった筈なのに、自分の期待していた<異性>とは違っていたなどと、思い始めると「愛別離苦」の危険が待っていまして、現実に「離婚」したり、別の人と「結婚」する場合も沢山とあります。

それほど、人の心は<変わり易い>と伝えたかったのです。

自分の心が、どれほど変化して変わり易いものかを、誰も知らず人生を生きている事が、{不透明な道}を歩いているのです。

どれほど、自分の心が変わるか、自分の目前がどれほど変わるのかも分からずですね、{不透明な道}、人間世界は{不透明な世界}でしょう。

 

何を伝えたいのか、何を知って欲しいのか、可能であれば、<<人生とは、何か??>>、<<人生とは、自分も含めて他者の人生、人間世界は、何か??>>、<<人間本来無一物>>などとも言いますが、{人生哲学}を皆が少しでも学習していれば良いのですが・・・・。

心を学習していれば、人間社会を楽しく嬉しく生きる事が、出来ます。

何か、眼前に{不幸事が起これば}、嘆き悲しみ苦しみ、その心から這い上がれずに{うつ 病}などで自殺にまで至る場合がしばしばと起こります。

 

人間は、皆がですね、{人生とは、何?と一時でも考え込んでみる}事が、重要です。

人生が何か理解できていないのに、知っている積りで生きていますよ。

しかも、眼前の物事を喜んで見ています。

どんな人たちに出会おうとも、どんな状況に遭遇しても、自分の{運命}でそうなったのですから、{不平}、{不満}、などを感じない、持たない{人間}になっておくべきです。

「インタ―ネット心理療法」を体験するべきです。   

<<不透明な道>>不透明な道(12)

2011 年 7 月 6 日

 「八苦」の道も、間違いなく不確定な{道}、不確実な{道}です。

  四苦八苦=四苦+四苦で「八苦」です。

⑥「愛別離苦」が、また、人には付き纏うものです。

でも、多くの人達にとっては、日頃は、考えた事がありません。

 

 人間って、沢山の人達が漠然と生きて生活をしています。

当人は、真面目に真剣に生きている積もりでしょう。

自分が愛する者、愛する物、愛する事柄、そんな自分の好きな者や物や事からも、別れが必ずとやって来るでしょう。

先ずは、配偶者、親と子供、肉親、親族などとの{別れ}や、親友や近隣との{別れ}など、これもですね、{生き別れ}と{死に別れ}などがあります。

 

{別れは}は辛いが、最大の{別れの辛さ}は孫や曾孫が先に死ぬ場合です。

しかし、これも実際に現場と言うか、その体験をした人達にでないと理解、体で悟るのは困難でしょうね。

明確的な心理学的な判断は、人それぞれの人格水準によっても違ってくるでしょう。

例えば、の話ですね。

人によって違うのは、幼い人格の持ち主は母親との「死に別れ」が一番に悲しいでしょう。

ある程度の立派な人格の持ち主の人であれば、孫や曾孫から<先に死んで逝く場合>が最大に悲しくなって来るでしょう。

 

また、人付き合いの上手でない人達ならば、こんな状況で独居で住んでいれば、更にですね、自宅に犬や猫や小鳥などを飼っている人々も多いです。

こんな状況では、犬や猫や自分の大事に飼っていた小鳥などが死んでいくと、凄く悲しくなって<うつ病になる人達も>居ますね。

これは、生き物との別れだけでなくて、貴金属などやその他の美術品や盆栽などにしても盗まれたりして失ってしまうと、<<喪失体験となり>>心の病になっていきます。

 

「愛別離苦」とは、愛する人や物や状況との「別れ」も含まれます。

唯、唯、面白いのは、天変地異などや戦争などで失った場合では、自分一人の<喪失体験>ではありませんから、案外と<こんな喪失体験>では心の病にならない場合もあります。

そう、皆で渡れば怖くない、などと言いますが、人間の心理は面白いものです。

 

地球は、当方の考え方は、限りなく{小さい物体}だと思っています。

殆ど全ての人は、地球は{大きいもの}だと思っているでしょう。

やがては、地球も壊れてしまうものです。

自分達の住んでる地球の破壊が、今から何億年もすると壊滅状況となっていきます。

裸で生まれて、死んで行く時は、全ての物を失う事を、人は忘れていますね。

人間個人は、「死」で人間本来無一物に戻ります。      

<<不透明な道>>不透明な道(11)

2011 年 7 月 5 日

⑤「求不得苦」が、5番目に言葉として出てきます。

人間の{欠乏欲}とも、言っても良いのです。

 

 とにかく、生まれて来た時は、誰も裸で誕生します。

何も身に着けてはいません、よ!!!。

何も荷物も、持ちません。

成長するにつれて、余分な物、余分な人??を追いかけ、自分の傍に持ちたいと考えます。

人が、新品の素晴らしい自動車を買えば、自分も買いたいと思うし、ですね。

面白いのは、自分の知らない人が自分の隣に豪邸を建てると、その人は素晴らしく<やきもち>をやきます。

知らない人が、自分よりも良い物などを持っても、あまり、余分な{やきもち}はやかないのですが、ね。

 

食事なんかでも、隣の人が豪華な食事を食べていれば、自分達が<何か、負けた>と感じながら、心の底では{違和感}を抱えながら生きる事が多いです。

「衣」・「食」・「住」などにつけても、とにかく人間の基本的な生きる過程の出来事においてさえも、少しの<持ち物>で{嫉妬}・{妬み}・{恨み}・{不満}・{不平}・{怨念}、などさえ持ってしまいます。

貴金属も、安い物から高級品まで人間は欲しがるもので、格別に、女性の方が好きで喜ぶようです。

全ての高価な装飾品は、女性が好むものですね。

 

着る衣服などでも、外国性のブランド品を欲しがっています。

見るだけでも、楽しみながら見ています。

やはり、こんな品物は女性が主体のようですね。

動物、盆栽、絵画、骨董品などでも、高価な物があり、求めても簡単に手元に入りません。

盆栽一つを例にとっても、沢山の種類が有ります。

絵画と言うか、美術品でも沢山の物があります。

骨董品でさえも、多くの種類があります。

男性も、何かにつけてブランド品を求める人達が居ます。

 

外国旅行も、自分の好きな場所に観光に行きたいとか、そこに行く飛行機でさえ座席だって、乗っていても気楽な座席と狭い座席などもあり、出来る事なら、広いゆったりした座席の方が良いです。

昨今、宇宙旅行などもあり、こんな旅行は高価なお金を必要とします。

宇宙飛行に民間人が行けるって、誰も考えた事はなく、継続は可能??{不透明}ですよ。

人間が此の世に誕生して、終末を迎えるまでに、自分の好き放題に求めて生きる事は不可能で、自分の希望の物が半分くらいでも満たされると運が良い方でしょう。

己を知る「・・ネット心理療法」の体験が必要です。

<<不透明な道>>不透明な道(10)

2011 年 7 月 4 日

 人の誰にでも付き纏う苦しみの最後として、④「死」ですよ。

人間として誕生した以上は、色々な道を歩きますが、最後に来るものは「死」ですね。

確率的には、老いるほどに、人は「死」に至る確率は増えて来ます。

 

 小児の血液疾患として白血病や、小児の糖尿病、小児の膠原病、などもあり、体の外側から薬を与えないと、生命を取られる場合も多々あります。

小児であれば、自分に病気が起こるなんて考えませんよ。

それでも、人生は、<思うがままに、なりません>ね。

思春期、成人期、壮年期、高年期と、だんだんと病気の発症率も増えて「死」に至る確率も増加します。

 

先述しましたが、人間は生きていると、何時のこと<何事が襲って来るか>分かりません。

何時も元気な積もりで、生きている予定ですね。

あくまでも、予定であって、予定は壊れるものなのです。

人の命も、壊れるものなのです。

よく有る話ですが、自分の命が何時に<終わるのか、死ぬのかが分かれば>ありがたいなんて言ってますが、本当は<死ぬのが>怖いのです。

 

面白いのは、少し余談にもなりますが、「心理療法」を受ける方々で働いていない人達ほど、お金に執着心を持っているようです。

 お金が欲しければ、働けば良いのですが、{うつ病}や{引きこもり}などで仕事をしたくない方々は、凄まじい程に<家族が自分のために、心理療法代金を支払う>のに、お金を使いたくないと考えます。

働いていない人達ほど、こんな傾向があるので、本当に興味深いです。

 

うつ病などにしても、そんな病気で自殺する人達もいますが、うつ病者になる前には、自分がうつ病で死んでゆくなんて、考えた事もないでしょう。

そう、高齢者になればなる程に「死」の確率は増えますし、また、人間は誰も自分が<どんな病気で死んで行く>か、不透明です。

「病」については、{不透明な道}を歩く事になります。

 自分の「死」を受け止める事ができる人達は、幸せな人生を生きる事ができます。

何故ならば、「死」が人生の最大の恐怖ですし、それを{受容}できれば、その他に、あまり怖いものは無いでしょう。

 

{見栄}、{虚栄心}、{自惚れ}、{劣等感}、{孤独}、{悲しさ}、{苦しさ}、{嘆き}、{恨み}、{怨念}、{呪い}、などなども自分の心である程度でもコントロ―ルできるでしょう。

「死」を避けて、「死」を考える事を中止するのではなくて、常に日頃から熟慮しながら、自分の終末を引き受けておく心構えが最大に重要でしょう。

「死」が、どんな時、どんな病気か、不確定で、人々は{不透明な道}を歩いています。

所詮、人が真実なる{道}と思うのは、{不透明な道}です。