<<うつ病>>追加編(2)

2007 年 1 月 9 日

 『うつ病』の診断は簡単です。

唯、治すのに如何なる方法を選ぶかです。

 

 診断する人がそれなりの力量を持っていないと、普通の人、一般の医師にも全くと診断できないでしょう。

力量と実力が有れば、うつ病者の本人を見なくとも「貴方はうつ病者だ」と診断できます。

電話で数十秒聞けば“貴方はうつ病だ”と、分ります。

これが出来るのです。

その人が、会話やメールなどで<嘘をつかなければ>、メールでも診断できますね。

 何度も言いますが、原則的には薬を服用、その後は心の治療がより大事です。

心の治療の方が遥かに重要です。

しかし、うつ病者だと診断してあげても本人が理解しない場合や、家族が納得しない場合は大変です。

 

 <余分な説明かも・・・しかし説明を加えておきます。>

統合失調症でも、本人が認めず、家族も認めない場合もあります。

『うつ病』よりも統合失調症の場合の方が認めたくないのでしょう。

本来的には、統合失調症の場合でも、本人様も、御両親様も、{心理療法}を受けた方が俗世間を生きて行くには、気楽となるのは間違いないようです・・・。

 

 どんなに正確に診断してあげても、本人が、或いは家族が診断を受け入れない場合では加療しにくいです。

『うつ病』の人達は、自分が『うつ病』だと認める事、更に自分の歩いた過去の足跡を辿る旅をしてみる事です。

 本当の自分の心を知ると、心は反転して<心の自縛>から解放されます。

自分の心を自分で<知れ>ば、自分の心で自分の心を操作できます。

 

 自分の子供の心に、如何に対処したら良いか教えて欲しい・・・、などとよく頼まれます。

全くと意味がありません。

教えても伝わらないです。

 

 心理療法士は、悩み苦しむ人達、即ち、心の病の人達へ<心の扉>を開けるお世話をしてあげるのですが、助言や説教や注意などをする訳ではありません。

格別に、過去の心の旅は、人生での<心の悟り>と、言っても良いです。

 

 『うつ病』だと診断されても、神経症や心身症のケースもあります。

心身症や神経症だと診断されてもそうでない場合、『うつ病』の場合もあるでしょう。

うつ病者は『うつ病』の薬を服用すれば、効果があるのを理解できるでしょう。

うつ病者でない人が『うつ病』の薬を服用しても効果はありません。

うつ病者が、神経症の安定剤や単なる睡眠薬などを服用しても効果はありません。

うつ病者が『うつ病』の薬を服用しても、薬の種類によっては効果が違う場合もあります。

慣れればうつ病者は自分の症状を自覚できるでしょう。

『うつ病』について、自分である程度まで理解できる人達が居られます。

 

 当方では、心の世界も算数のようになっている事を理解して、そして<人生の悟り>を開いて欲しいと願っています。

<<うつ病>>追加編(1)

2007 年 1 月 2 日

 インターネットで、心の関連の記載については<うつ病>の記載がダントツに多いです。

この事については、それほどにまでうつ病者が病・医院で診察を受けても病気の治りが悪いと言う事でしょう。

一般の皆さんは、『うつ病』を治癒させるために如何にすれば良いかとも考えておられる筈です。

 

 人間には、{会話}と{行動}と、それを動かす{心}、この三つしかないのです。

このことについては他の閲覧分で述べていますが、大変に重要なので頭に入れておいて欲しいです。

 

 『うつ病』になると、心身がボロボロになってしまいます。

そして、人はどうして疲れるのだろうと悩みながら苦しみながら次第に頭の状態、思考能力は格別に落ちてきます。

人によっては、薬の内服だけで軽快&治癒?する場合もありますが、当方では、『うつ病』になった時が人生を悟る最大のチャンスだと考えています。

本当に<人生とは何か?>などの答えを得るのに大変に有り難い{機}を頂いているのです。

 しかし、薬だけで治療して『うつ病』が治癒したように見えても、『うつ病』になった人格・性格・心、切っ掛け、などの状況と自分の病状の変化を正確に判断しておくべきです。

さもないと『うつ病』が治ったように見えても実際には心の底では“劣等感”を、或いは、少なからず“心の葛藤”を引きずりながら生きることになります。

 また『うつ病』には罹らなくても次の<切っ掛け>で他の病気を、心身症などとして発症してきます。

当人にはその過程が全くと見えません。

何で?、何で?、と自分の病気の原因を追究する心になれば良いのですが、その心の反転を自分で出来ないのが悲しいところです。

案外と体も心も疲れやすくて、人生をエネルギッシュに生きるのは無理だと思われます。

自分の心の底に、心の葛藤を抱えながら生きるのですが、自分では{それが、何か?}を理解できていませんので・・・。

 

 人生観とは物凄く大事です、ね。

自分の人生を、如何に生きるか???、如何に死んで行くか???。

自分の人生の一生を自分の心で確立しておくべきです。

勿論、人間は、何時まで生きるのか、生かされるのか、何時に死んで行くのか、また、不治の病、不意の災害・天変地異などもありますので、人生の<長い><短い>は、誰にも不透明な部分はあります。

 非常に面白いのは、人は自分が、何年何月何日の何時に「死」を迎えるのか分ると良いと言いながら、矢張り、自分の「死」の日は不透明な方が良いと呟くのです。

 

 人生観の確立が大切ですが、{心理療法}を受けないと無理ですね。

<<うつ病>>うつ病の症状

2006 年 12 月 30 日

 『心身症』と『神経症』と、『うつ病』では、明らかに症状は異なります。

症状が重なる場合も、勿論沢山とあります。

『うつ病』になれば、心身症状も神経症状も重複する事は多くの場合であります、ね。

 

疲れ易い、何となく体がだるい、全身倦怠感・・・。

気分が重い、頭痛、頭重、憂うつ気分、吐き気・・・。

肩こり、頚の違和感、首が重い、背が張る、背が痛い・・・。

腰痛、腰の違和感、頑固な腰痛、整形外科で治療しても治らない腰痛・・・。

喉が何となく悪い、違和感、食欲低下、食欲不振、食事が通らない・・・。

何となく呼吸困難、胸の不快感、胸が重い、胸に鉛の板がはりついている・・・。

動悸、息切れ、呼吸困難、呼吸速迫・・・。

お腹の調子が何となく悪い、便秘、下痢、お腹の違和感、上腹部痛、下腹部痛・・・。

 

 睡眠パターンですね。

入眠が遅い、寝ても直ぐに覚めるが直後に寝付けない、寝ていても頻繁に眼が覚めて大変、睡眠が浅い、寝ても寝たような気持ちがしない、目覚めが悪い、目覚めは良いが何かし始めると疲れる・・・。

 

抑うつ気分、気分が憂うつ、何時も憂うつ、頭が重くて思考が回転しない、晴れた日は気分が良いが曇天になれば気分不良・・・。

高所恐怖がひどく下に引張られる感じ、閉所恐怖で狭い空間では呼吸困難やパニック症状、窓の無い部屋では恐怖感、広場恐怖、プラットホームで電車が入って来る時に線路内に引張られる感じ・・・。

重症になれば気分不良で頭の回転は全くできない、思考力低下、思考不可能でパニック・・・。

 

 上記、『うつ病』の症状を記載しましたが、これらの症状などは冒頭で述べたように『心身症』や『神経症』でも各症状は出ます。

逆に『うつ病』では、心身症状や神経症を合併している場合の方が多いです。

『うつ病』が格別に軽症の場合では、本人に質問しても「<憂うつ感>を感じない」と返事をされる場合もあります。

殆どのケースでは、問診にて<憂うつ>だと答えるでしょう。

しかし、問診者が質問しなければそのまま終わり『うつ病』の診断は出来ないでしょう。

問診者の技量と力量にも、関わっています。

 

 『うつ病』には薬と言うけれど、人生途上の<迷い>ですから、その人生を見る<心の迷い>を解決してあげれば良いだけなのです。

原則的には、『うつ病』の薬は服用するべきですが、薬だけで治そうとするのは駄目ですね。

当方では、少し治療期間も長くなるし、最後まで人生で沈没したまま終わる場合もあるので、注意が必要だと考えます。

大きな社会問題にもなるものです。


うつ病者自身と周囲の人達の心掛けも必要です。

心の{器}を大きくしてあげる事です。

<<いじめ>>いじめと自殺(21)最終回

2006 年 12 月 26 日

 本題において、幾度か{懺悔}と言う言葉を使いましたが{この言葉}を仕方なく使用せざるを得ませんでした。

 

 一般的には、多くの人達は自分の心を全く知っていないと言っても過言ではないでしょう。

当方に来院、来所される人達には、直接に心理療法で対処している<関わり状況>から見ていると、本当に大変な心の世界があるものです。

「本当に、お父さんもお母さんも悩みは有りませんか?」と、聞いても<無い>と答えます。

息子さんや娘さんが悩んで苦しんでいても、母親も父親も「自分達には何も悩みは無い」と、言われます。

 

 そんな話を聞かされると、面接者としては<冗談ではないでしょ!>と言いたいのですが、現実に目前で「悩みなんか自分には全然と無いです」と、自己主張されると、面接者も本当に悲しくなって<何とも言えない>表現しようもない程に、悲しみを通り超えて<唖然とする>だけです。

 しかし、現実に子供達が悩み苦しみ<社会不適応>の状態だから、親にも{過去を振り返る}心理療法を受けてみて下さいませ、とお願いするのです。

 

 親が、{過去を振り返る}心理療法を受ければ、子供達の悩みや苦しみが見えて来ます。

母親も父親も自分の深い心、潜在意識と無意識の心の世界を充分に知っていないのです。

心の葛藤を沢山と抱えていても、それは心の深い場所にあるので、誰もがしっかり自分と向き合って<過去を振り返らない>と、心の葛藤は見えてきません。

 

 当方から、最後に“何を理解して欲しかったのか”ですね。

人間は誰しもが、自分は善人だと思って日常生活を生きています。

自分は真面目な人間だと、人から賞賛されて生きたいのが人の心というものでしょう。

日常生活でそんな風に思っていなくても、ふと質問されると<善人、真面目な自分>と言いたくなるみたいです。

ふと質問されて、「私は真面目な人間ではありません、悪人ですよ」と答える人でも、本当に具体的に悪人の証明を、しっかりと説明できる人達は少ないです。

 

 <いじめ>られる子供達も、その時点に来る前に大変な親子間の心の葛藤を抱えています。

<いじめ>る子供達も、その<いじめ>を始める時点の前から親子間での沢山の心の葛藤を抱えています。

両者の親達も<いじめ>に関連する問題が起こる以前に、過去の心の葛藤を沢山と持っていますが、この過去の心を知り尽くす事により、子供達に親から心の和解を開始するので、<いじめ>は消失して行きます。

親と子の<過去の心の和解>により、子供達も現在の心が平安となります。

<いじめ>の世界、{善}と{悪}の心の判断が出来る様になるのです。

 

 学校の先生方も{過去を振り返る}心理療法を体験・・・ですね。

自分自身のためにも!

<いじめ>の対処、全ての問題を理解できる筈でしょう。

<<いじめ>>いじめと自殺(20)

2006 年 12 月 25 日

 自殺する人には、自殺する理由が有ります。

その根源的な理由は何か、と問い詰めていかなければ次の段階には昇れません。

<いじめ>られて自殺する子供達、その間で悩み自殺する先生方もいます。

何とも表現しがたい悲しみです。

 

 先述しているが、大切な事柄であるから再度伝えておきます。

学校の先生方も、心の世界を体験して自分の心を知っておく事です。

そうすれば、<いじめ>に対してもそれなりの対処方法が分かる筈です。

学校の先生方も、<いじめ自殺>に上手に対処出来なかったからと言って自殺すれば良い訳ではありません。

<いじめ>られる側の子供達だけを、そうならないようにと、他の生徒達と一緒になって対処しようとしても、本当の解決にはならないでしょう。

 

 <いじめ>られる本人と、その子供達の親も含めて、自分達の{生い立ちから~現在に至るまでの過去の心}を振り返って{心の再点検}をして貰っておく必要があるでしょう。

<いじめ>る側の子供達とその親達も、自分達の{過去の心}を振り返るべきです。

見えていなかった沢山の事柄が見えてきます。

<いじめ>られる子供達とその親と、そして、<いじめ>る側の子供達とその親も、お互いに子供達と親の間で、過去の心の{和解}が出来上がってきます。

皆に心の{平安が訪れて}来るでしょう。

過去の心から現在の心が圧迫されなくなるので、幸せな気持ちを感じるようになる筈です。

<いじめられる>、<いじめる>事件も、無くなって行くでしょう。

但し、両者の親が子供達の事件発生に{大きな鍵}を握っているので、どこまでも親が自分の心を知る事です。

 

 世間の人達は「自分の事は理解できるが、他人の事が分からな」い、とよく言います。

自分の深い心を体得できれば、他人の心を理解できるものです。

人は、自分の過去の心、潜在意識と無意識の心の世界を<旅しておく>事が、物凄く大切です。

 世の中には沢山の心理士も居ます。

自称心理士も、自分の母親や父親や兄弟姉妹との、心の{確執}が有ったのか無かったのかを点検しておく事は本当に大切だと信じて止みません。

 

 此の世に生きる方達へ、{無常観}を悟ってなどと言っても、土台無理であろうから・・・。

人は誰しも、それなりの{懺悔}できる人であって欲しいと常日頃から思っている。

若年者、いや高年者であっても、人格水準の低い人達では、彼等の親の{懺悔}が重要です。

そこまで辿り着かないと見えないでしょうが!