<<講演>>人間って、孤独??(16)

2009 年 1 月 10 日

 76歳~80歳にもなると、本当に一人では生きるなんて困難となって来ます。

この年齢では、認知症になっている人達も結構と見受けられます。

ですが、考える事、行なう事、まだまだ、心がしっかりとしている人達も居ます。

 

 もう、この年齢になると、人間社会の第一線で人間の集団の中で仕事をする人達は、少ないでしょう。

ケ―スによっては、陶芸家とか画家とか、芸術家によっては、まだまだ、一人でも出来る仕事だから、行なっている人達は居ますね。

芸術家は、芸術家で一生懸命に自分の心を作品に打ち込んでいますね。

でもね、少し迷ってしまえば、直ぐに、認知症になっていきます。

 

 80歳にもなれば、このくらいの高齢者になれば、一年一年と心身の状況も変化してきます。

体だけでも、数日間も寝転がっていますと、もう、自分の体は動かなくなりますよ。

廃用症候群などと言って、医療の世界では常に注意して介護にもあたっています。

介護現場でも、非常に用心していますよね。

 

 80歳にもなって、自分一人で自宅に住んで暮らしが出来る場合では、遺伝子的にも恵まれていると、当方は思います。

当人の生活スタイルにも、関係しますが、随分と病気を患いながら、生きている人達も居ます。

一人住まいの人達で、人間が嫌い、他人が嫌い、だから、自分は一人で過ごすのだと、考えている人達も案外と多いですね。

意外と、運が良くて、大きな病気に罹らないでいる変わった人<変人>が、元気で居られる場合も、しばしばと、見ております。

どんなに優しく、他人に親切で、誰にも好かれる人達でも、運が悪いと、早く<<此の世から去って>>いく場合もありますからね。

 

 高齢者になって、病気になったり、足腰が弱くなったりすると、誰かのお世話になる。そう、昨今では、介護施設とか福祉の世界で色々な介助や援助など、援護システムが出来上がっています。

誰かから、優しくお世話を受けるとありがたいものです。

少しは、お金もかかりますが・・。

でも、他人とも付き合わずに孤独に生きて来た人達は、高齢で心身が弱っても、側から援助しようと、周囲の人達が思っても<<拒絶する人達>>が居ますから、時には、大変ですね。

場合によっては、家族でバラバラになってしまう場合もあるでしょう。

人生とは、を!!! 悟っておかないとですね。

<<講演>>人間って、孤独??(15)

2009 年 1 月 8 日
 71歳~75歳ですね。
最早、男性では、「終末期」ですね。
勿論、例外もあります。
男性で、100歳にまで生きているのは、不思議なくらいです。
男性寿命の平均年齢は、{78歳}になっていますよね。
人間、最後は、何らかの病気を抱えながら、残された生活を送っています。
全てが、健康で健全で生きるなんて、出来ませんよ。

 

 女性は、もう少し平均寿命が長くて{88歳}くらいですから、男性の{平均寿命}と比較して10年も長生きすると、言っても良いですね。
まあ、ここでは、女性の話は、後回しにしましょう。
男性が病気になって、自宅療養するか、或いは、病院に入院か施設に入所かなどともなります。
その時には、病気をした当人が、金銭的に裕福か貧乏であるかによっては、残る家族の世話の問題にも関わってきます。
 

 また、子供達が小さい時の親の育てたかにも関わってきます。

 子供の{生い立ち}にもよって、親が年老いて動けなくなった場合での、看取り方も違って来ます。
子供達の心が<<大人になっている>>か、心の中は<<子供のまま>>か、そんな子供達の心の状況によって、親が病気になった時には、親と子のとりなす人生模様も、色とりどりとなって現れて来るでありましょう。
自分の子供が居ない人、自分の子供が居ても、世間で言うところの<<まともに育たなかった子供>>、勉強だけはしたが、親に対して<<心の底=潜在意識や無意識>>では不満を抱えている子供達、勉強はしたが顕在意識で<<親に不満>>を抱えている子供達、そんな子供達によって、親への世話が全く異なってきます。

 

 この年齢では、本当に<<癌年齢の真っ盛り>>ですからね。
糖尿病、各種の癌や悪性疾患、高血圧、脳血管障害、認知症、心臓病、呼吸器障害、各種器官の動脈性硬化症、様々な病気が出て来る。
女性でも男性でも、この年齢で<<認知症>>の人達も見られますよ。
勿論、この年齢で元気な人達も居ますし、まだまだ、社長業で仕事をしている人も居ますね。
唯、自分の周りからは、友達も少しずつ減って行きます。 

 

 元気に生活している人達でも、心の底では、意識しようと意識すまいと、無意識的には「死」が付き纏う事で、それなりに<<孤独感も感じる>>日々が来ております。
心の底の孤独感を感じていても、当人に聞いてみれば、自分の孤独感に気づかず、そんな気持ちは全くないと、自己主張する人が多いです。

<<講演>>人間って、孤独??(14)

2008 年 12 月 30 日

 66歳~70歳になりますと、男性機能は益々年老いて、変化してくるでしょう。女性は女性で、加齢による変化があるでしょう。

異性に対する気持ちは人それぞれでしょうが、それなりの変化はやって来るでしょう。

男性は男性、女性は女性、生き続ける限りにおいて、人にもよりますが、互いに好きになって恋心を持つばあいもありますね。

 

 一方で、人々は{死と隣り合わせ}に益々と近づいていますが、それを認めようとせずに、避ける傾向にあるようです、夫婦で住んでいても、仲良く住んでいても、「別れ」はやって来るものです。

勿論、余程に運が良い場合は、どちらも夫婦が病気をせずに、仲良く住んでいる事もあります。

あまり夫婦が長生きし過ぎると、子供さんから先に{あの世}に旅立つ場合も、沢山とあります。

親から感じれば、随分と悲しい思いがしますし、まして、一人っ子であれば、尚更に、親の方が孤独になってしまいます。

夫婦で一緒に暮らしていても、子供や孫が先立つと<随分と心の痛手を被る>でしょう。

誰だって、人間は、自分の子供達が先立つと、孤独になりますね。

寂しいですよ、孤独になりますよ。

 

 人間、最近は格別に長生きをするようになったので、仲良い「夫婦」のまま、もっと長生きをして行く場合もあります(やがては、孤独がやってきますがね。)。

丁度、仕事からの第一線を退いて、暫く後の数年ですね。

定年後は隠居生活で、誰とも話しをせずに暮らしている人達も居ます。

当方から見れば、隠居生活が大好きと言うよりも、人間生活の中で(心身ともに疲れ果てているために・・・)生きるよりも、人間を相手にしないほうが気楽に感じるものです。

でもね、心の中は<きっと、孤独な筈>ですよ。

動物が好きでも、植物や盆栽が好きでも、唯、唯、自分一人だけでは、悲しくて孤独ですね。

 

 70歳にもなれば、人によっては、人生様々な体験もするでしょう。

ですが、人間は人間と話が出来る事、そして気持ちの合った人と話が出来るのが、幸せだと思いますね。

犬が大好き猫が大好き、など言っても、悲しいですよ、寂しいですよ。

自分の心の話をしても、伝わらないですからね。

誰も自分を理解してくれる人が、居ないのですからね。

まだまだ、仕事を一生懸命にしている人達もいます。

ですが、突然に倒れて此の世を去って行く場合も、ありますから、子供達との話しが出来れば、しっかりと<なすべき事は>しておかないと、ですね。

<<講演>>人間って、孤独??(13)

2008 年 12 月 29 日

 61歳~65歳にもなると、いよいよ人生の残り火は少なくなってきます。

 人生50年、夢と幻の時代は、遠くに過ぎ去っています。

この年齢では、まだまだ、人生の真っ盛りと自覚している人達も多いでしょう。

人によっては定年で、第二の人生をゆっくり歩いている人達も居るでしょう。

まだまだ、人間社会の仕事上での第一線で生活している人達も居ます。

 

 この年齢では、男性も男性だと意識できる期間でしょうが、最後の段階に来ているでしょう。

男性機能が落ちたが、人によっては気分的にも気楽だと感じるかも知れません。

ですが、同じ年齢くらいの人が、女性を眼前で連れて歩いていると・・、そんな姿を見ると、<やきもち>、<嫉妬>などもするでしょう。

男と女って、大変ですね。

何歳になっても、高齢者でも、互いに、男と女は、それなりに意識するものです。

 

 家族の中では、「生き別れ」、「死に別れ」なども有りますが、時代時代によって、また、地域によっては事情は異なります。

同じ「生き別れ」、「死に別れ」でも、戦争中とか、天変地異とか、病気とか、夫婦喧嘩とか、親子の喧嘩とか、などなど色々と有ります。

その人達のバックグランドによっては、<<感じ方>>も違って来ます。

同じ、怒り悲しみ寂しさ孤独でも、人対人に関わる場合が最高に辛いものと思われます。

この年齢では、めまぐるしく眼前の状況も違っていくでしょう。

周囲の人達の人間模様も、結構と早く変わるでしょう。

 

 人間、一番に孤独なのは、人間の集団の中に住みながら、誰とも話しが出来ない場合が、孤独に感じますよ。

暫く、深山とか絶海孤島の島に一人で住んでいても、やがては、人間世界に帰れる望みがあれば、その孤独さも<<和らぐ>>ものです。

人は、何歳であれ、人間と楽しく語らいが出来る事が、一番に大切でしょう。

寂しく、ないですよ。

犬や猫や鳥や、その他のペットを大好きで可愛がっていても、やはり、人間は人間と一緒に話が気楽に出来る事、これが一番に大切ですね。

 

 何度も繰り返しますが、「「物言わぬは、腹ふくるる」と言われていますよ。

自分の心の状況、楽しい事も孤独な事も、他者に自分の心を話す、何でも気軽に話ができる人が傍にいて欲しいですね。

会社でも、家族内でも、誰かに話が出来れば、孤独にならないでしょうがね。

でもね、家族が居ても、会社で傍に人がいても、何も話しをしなければ、きっと寂しくて孤独になるでしょう。

人の一生、大変ですが、更に加齢で益々と大変となります。

<<講演>>人間って、孤独??(12)

2008 年 12 月 25 日

 56歳~60歳にもなると、殆どの場合で人生は見えて来ます。

 漠然とですがね、意識していない積もりでも、現実には意識しているものです。

 

 人間が長寿の時代になったと言っても、人間は一人では孤独です。

生き別れ、死に別れ、なども出て来るし、格別に子供が居ても、親と一緒には住まないですね。

結婚したら、親と別居の方が、遥かに多いです。

また、子供達は、特に、仕事で赴任したりで、毎日、親と子供が顔を合わす場合も、少なくなりました。

 

 60歳になり、会社勤めの人達は定年の年齢ですね、第二の人生を歩く事になります。

でもね、第二の人生を歩く前に、心身ともに壊れて滅している人達も、少なからず見受けられますね。

寂しいですよ。

独りで、此の世から旅立つのも、常日頃から念頭に入れて受け止めておかないと、急に眼前に<独りで旅去って行く>のも、辛いですよ。

 

 勤務者でなければ、自分で営業している人達、自営業の人達ですね。

そう、自営業していて、突然、この年齢で旅立つ場合もあります。

悲しいですよ、辛いですよ。

人生で遣り残した事柄は、沢山と有る筈ですからね。

場合によれば、借金を残したり、跡継ぎが居なかったり、心残りは大変なものでしょう。

人によっては、やりたい事柄を残して、或いは、人生の余暇を持って<<自分で予定していた事もあった>>かも知れません。

 

 夫婦の絆も、壊れて離婚したり、孤独で生きている人達も、時折には、見受けられるでしょう。

或いは、結婚して、まだまだ仲良く生き続けるつもり、などと考えている人達も居られるでしょうが、やがては、必ず、滅する時が来ますから、その時の事も考えておく必要は有ります。

だが、人間の悪い癖ですかね。

大事な事柄を、大事だと気づかないままで生きている場合が多いですよ。

人によっては、まだまだ、この年齢で忙しく日常生活を送っている人も見られます。

 

 「宿命」、「運命」、「天命」、などなど、少しは人生勉強しておくと良いのですが、人間って{愚か者}だと、当方は感じます。

何故ならば、私は賢い偉い、などなどと自惚れて生きている人達が多すぎます。

もっと、謙虚になって、愚か者、本当の心底に自分を極めてから{愚か者}、{馬鹿な人間}だと、自覚してる人達は、逆に、凄く真実に{偉い人}ではないでしょうか。