<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群(2) コラムより

 相手の立場になって、自分の事・会話・行動などを考える能力を持っていない状況を「身代わり不可症候群」と、伝えました。

 そうですね、例え、相手の立場をしっかりと考えてあげなくても、自分に与えられた役割や仕事などを、誰が見ても間違いなく当人がストレスを感じないで生活できれば、何も問題は無いのでしょうが・・・・。

しかし、その様な生き方を継続していれば、必ず人生の壁に衝突するのが自然の成り行きなのではないでしょうか。

 

 自分も人間、相手も人間です。心の通っている人、お互いが人間社会で生活している訳ですから、少しは相手の人の心を分かってあげられる人でないと、自分の人生を生きるのに{心の迷い}も生じて来るのが当たり前です。

 心・性格・人格の問題ですが、人は自分の事について案外と気づかないものです。

ストレスを抱えて、神経症・心身症・うつ病、などで悩みながら苦しみながら日常生活を過ごしていても、自分の心・人格を変革しようとしないので大変です。

自分の心をしっかりと見つめて欲しいのです。

 

 一般的に「自分の事は自分で解決する」と、沢山の人達が言います。

人はよく「自分の事については知っているが、他人の事が分からない」と、言います。

 当方、20年来に渡り、心理療法に関わっています。

自分の事を知らないので、他人の事や他人の心・性格・人格を知る事が出来ないのです。

自分はしっかりとしている積もりでも、他者から見て立派な人、立派だとは思われなくても精々普通の人でないと、誰も相手をしてくれなくなるので、寂しい人生を送る事になります。

 

 人間の悩みや苦しみの{原点}は、自分以外の他者の心を気遣ってあげようとしないところから、心の葛藤として蓄積されて行くのです。

{気遣い}というのは、自分の本当の心の底から{相手の気持を考え配慮する}という事です。

 自分の心を押し隠して生きてゆけば、自分の心のストレスは溜まるばかりです。

そんな考え方ですと、皆と一緒になって仕事をしたり役割をこなしたりして生きる事が出来ません。

不安・悲しみ・苦しみ・悔しさ・やきもち・嫉妬・妬み、などのマイナスの感情が、自ら湧き上がり、辛い感情に強迫されて、身動き出来なくなる時も出てくるでしょう。

 

 自分の感情も理解できないまま、苦しんで悩んで居られる人達が、案外と多いものです。

ここで少し、心の勉強{人間学}を学習しながら、人の気持を理解できる自分となり、相手の会話や行動や心を理解してあげて、己が大きな心の{器}を持った人となり、「人生を楽しく生きて行くことのできる人」になる事に向けて、専念してみられると良いです。

 人や事象の評価は良いのですが、自分以外の他者や出来事などを非難しないで、社会生活を送ることが実践できる人となるべきでしょう。

相手の人の気持を理解できて{許し}を与えてあげられる自分になりましょう。

心の悩みはなくなり、ストレスも無くなるでしょう。

             

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