<<うつ病>>究極の世界(15)

 多くの皆さんは人生を楽しく生きている積もりでしょうが、本来的には、唯、唯、ぼんやりと生きています。

自分の生きている人生で近未来に<何か良い事が起こる>のではないかなどと思っていますね。

見方によっては、ぼんやりと毎日を生きています。

勿論、何がしかの金銭を得るために“仕事をしている”と言われるのでしょうが・・・。

 

 どういう病気にしても、心の絡まっている病気は、人生を生きて居る時に全く予期していない出来事が突然訪れて来ると、意気消沈して心が壊れて行きます。

「こんな予定は、自分の人生に起る筈ではなかった・・・」などと悩み始めるのです。

「うつ病」になり易いのは、あくまでも<切っ掛け>として述べますが、人災による場合の方が多いです。

「あの人が居なかったら、今の自分はこんな被害に遭わなかった」・・・、{悔しさ}や{悲しさ}など、自分の心を自分で消去出来ない、昇華出来ないのです。

 頭の中は辛い思いでパニック。

パニックにも突然に強度に襲ってくる場合と、ゆっくりとじわりと襲って来るパニックがあります。

沢山の見方がありますが・・・、自分が生きていると、何が、何処で、どんな風に、自分に起って来るのか、日頃から覚悟しておくべきです。

この様な言葉を並べても、「何で<そんな馬鹿な事>を言うのだ」と、言う人もいるでしょう。

そんな人は人生での諸々の出来事が見えていないのです。

もっともっと、人生について学習して欲しいですね。

 

 「うつ病」の“根っ子”の心は簡単です。

唯、その“根っ子”で渦巻いた心を、如何に整理できるかどうかが、「うつ病」から解放されるかどうかの<分岐点>となります。

当方の25年来の心理療法から何時も感じる事柄ですが、お医者さんも御住職さんでも、過去の心の縺れた心の問題を解いて行く方法を知っておられない様です。

もっとも、御自分で体験されている人達は理解と体得出来る筈なのですが・・・。

よく言われるのは“考えなければ・執着しなければ<悩み>は起らない”ということです。

人によれば「過去を忘れて下さい、過去を考えないで下さい」なんて言う人が居ますが、とんでもない事を言う人だと思います。

そんな人達を見るだけ、聞くだけで当方は情けなくなります。

絡まった人の心を解いてあげるのが、此の世の最高の出来事だと信じています。

 

 「うつ病」は、過去から強迫されているものです。

“過去の心を見つめる習慣”を人は見詰めなければならないでしょう。

過去を見詰め、現在を見詰め、未来を眺め生きる事、これが正解です。

うつ病、神経症、心身症も同じです。

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