<<家族・親子>>家族の病(13)

 結婚生活が長く続いて行くと、夫婦は大なり小なり、心の{病}を持って生きるものでしょう。

 

 先述しましたが、配偶者の一方で「自分には全く悩み事なんて無い」と言われたとすれば、反対の配偶者が随分と心の葛藤を持ちながら耐えて生きている、と思っても間違いないようです。

心・性格・人格の違った男と女が、一緒になって暮らすのです。

一生涯に渡り、二人の心・気持ちが<ぴったりと>心の裏と表が動かないで、寄り添える夫婦は本当に少ないでしょう。

 結婚して、直ぐに離婚する夫婦も最近は案外と多いです。

子供がいたら、子供達は<大きな負の荷物を背負わされ>生きる事になります。

真に、大変な子供達の人生が始まります。

家族の{病}の中の{病}とも言えるでしょう。

 

 その子供達が成長し、結婚したら、家族の{病}を抱える可能性は更に大きくなります。

結婚して、長い時間が流れ、互いに高齢者になってしまいますと、少しながら心の葛藤を抱えたままでも、互いが自分の心に納得しながら生きて行かないと仕方が無いと思う様になるでしょう。

高齢者になってしまえば、今更離婚しても何処へも行く当ては無いですね。

自分達が高齢者になってしまえば、互いの両親も<黄泉の世界>に逝っている場合が多いので、帰る場所も有りません。

 

 昨今は、人間社会の変化で職業も多彩となり、単身赴任の主人もおられるでしょうし、また、奥さんも仕事に出る場合が多いです。

奥さんが疲れてしまうと、主人が食事のお世話をする場合も出て来るものですね。

家族の中でも、互いに家族内の仕事の分担を変更しながら、家族の状況に合わせて出来る家族は良いです。

 

 心が離れていても、お互いに離れても行く場所はもはや有りません。

高齢になって、簡単に<貴方とならば、何処までも一緒に生きられる>と呟いたところで、やがては色んな病気に罹ってしまったり、突然の終末もやって来るのですから・・・。

 

 色々様々な大変さは、待ち構えています。

年老いた親が、子供達に向かって<自分達の心の葛藤>をこぼす事は良い事ではありません。

自分の子供達が高齢の親に<心の葛藤>を持って来ても、家族として悩みます。

持って来た問題により、全く解決できない問題も有る訳ですから・・・。

 

 家族の{病}は、子供達が家から離れた後も各種の問題は起こります。

 本当に、家族の{病}は大変です。

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