<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群9・・・悩まないために

 自分が誕生した時に、母親がいなくて、父親のみの場合もあります。

父親の顔を知らない場合も、人間として大きな{{こころ}}の問題を抱えてしまいます。

勿論、父親の顔を知らないだけでなくて、父親が如何なる人間であったかも知りたいものです。

前回に記載しましたが、人間も「「回帰本能」」を抱えているものとも思われます。

 

 母親の顔や行動や会話や{{こころ}}を知らない事が、子供達に強大なストレスを残す事を、普通の庶民の人達は知っていません。

同じ様に、父親についても、一緒の事実なのです。

兄弟姉妹についてさえも、その様な兄弟姉妹が居たのに、自分には分からないなどと思うのでさえ、ストレスになるものです。

興味深いのは、どんなに、祖父や祖母に可愛がってもらっても、実の母や父を知らない、或いは、本当の親から育ててもらわない場合では、ストレスを溜め込む事になるでしょう。

 

 残された子供達(大人の場合も同じですが・・・)から、自分を此の世に送った実の親の状況も考えてあげて下さいと伝えても、難しいものです。

それほどに、誰にでも、「「身代わり」」が出来るものでもありません。

ここでいう、「「身代わり」」とは、自分の知らない母親の{{気もち}}も理解してあげて下さいとか、知らない父親の事を理解してあげて下さいとかですが、言われても難しいですよね。

例えば、年齢を重ねて、随分と立派な人として生きているのですが、自分が幼い時に、母親が男性と{{駆け落ち}}して逃げて行った事に対して、納得できないままで大変なストレスを抱えて神経質になったまま悩んで生きていました。

 

 沢山の読書や修行など重ねて来たが、{{こころの葛藤}}は取り除く事が出来ませんでした。

「「内観」を体験しながら、自分の母親の気持ちを充分に理解してあげたのでした。

母親の{{駆け落ちのこころ}}を理解できたので、凄い体験ですよね。

即ち、母親への「「身代わり不可症候群」」から、「「身代わり」」へと気持ちが変わって行ったのでした。

この気持ちの変化が最大に、重要です。

この時から、神経症や心身症や強迫症状が治癒していったのです。

 

 此の世にて、事件や犯罪などを起す人達は、必ず、自分の生い立ちの過去の中に親への{{こころの葛藤}}を沢山と持っていますので、真実なる自分の{{こころ}}を確認して下さいませ。

「「劣等感」」も「「優越感」」も無くなってゆきますし、マイナスの{{こころ}}は消えて行きます。

此の世を生きるには、必ず、「「身代わり」」できる人間であって欲しいものです。

「「身代わり不可症候群」」の人にだけは、ならないで欲しいと考えている人間であります。

どうぞ、皆さんがこの「「身代わり」」の話を注意しておいて下さいませ。

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