<<不透明な道>>不透明な道(12)

 「八苦」の道も、間違いなく不確定な{道}、不確実な{道}です。

  四苦八苦=四苦+四苦で「八苦」です。

⑥「愛別離苦」が、また、人には付き纏うものです。

でも、多くの人達にとっては、日頃は、考えた事がありません。

 

 人間って、沢山の人達が漠然と生きて生活をしています。

当人は、真面目に真剣に生きている積もりでしょう。

自分が愛する者、愛する物、愛する事柄、そんな自分の好きな者や物や事からも、別れが必ずとやって来るでしょう。

先ずは、配偶者、親と子供、肉親、親族などとの{別れ}や、親友や近隣との{別れ}など、これもですね、{生き別れ}と{死に別れ}などがあります。

 

{別れは}は辛いが、最大の{別れの辛さ}は孫や曾孫が先に死ぬ場合です。

しかし、これも実際に現場と言うか、その体験をした人達にでないと理解、体で悟るのは困難でしょうね。

明確的な心理学的な判断は、人それぞれの人格水準によっても違ってくるでしょう。

例えば、の話ですね。

人によって違うのは、幼い人格の持ち主は母親との「死に別れ」が一番に悲しいでしょう。

ある程度の立派な人格の持ち主の人であれば、孫や曾孫から<先に死んで逝く場合>が最大に悲しくなって来るでしょう。

 

また、人付き合いの上手でない人達ならば、こんな状況で独居で住んでいれば、更にですね、自宅に犬や猫や小鳥などを飼っている人々も多いです。

こんな状況では、犬や猫や自分の大事に飼っていた小鳥などが死んでいくと、凄く悲しくなって<うつ病になる人達も>居ますね。

これは、生き物との別れだけでなくて、貴金属などやその他の美術品や盆栽などにしても盗まれたりして失ってしまうと、<<喪失体験となり>>心の病になっていきます。

 

「愛別離苦」とは、愛する人や物や状況との「別れ」も含まれます。

唯、唯、面白いのは、天変地異などや戦争などで失った場合では、自分一人の<喪失体験>ではありませんから、案外と<こんな喪失体験>では心の病にならない場合もあります。

そう、皆で渡れば怖くない、などと言いますが、人間の心理は面白いものです。

 

地球は、当方の考え方は、限りなく{小さい物体}だと思っています。

殆ど全ての人は、地球は{大きいもの}だと思っているでしょう。

やがては、地球も壊れてしまうものです。

自分達の住んでる地球の破壊が、今から何億年もすると壊滅状況となっていきます。

裸で生まれて、死んで行く時は、全ての物を失う事を、人は忘れていますね。

人間個人は、「死」で人間本来無一物に戻ります。      

コメントは受け付けていません。