<<うつ病>>うつ病からの開放(1)

 当方は医師である。

20年来に渡り心理療法を行ってきた。

各種神経症、各種心身症、軽症や重症うつ病、統合失調症、などについてが主体である。

当人が病気だと感じていない人達にも、相談があれば心理療法をやって来た。

仕事をしている会社のなかで、あの人と相性が悪い、会社に行くのが嫌だ、肩が凝る、腰が痛い、何となく疲れる、何となく無気力になる、などに対してである。

 

 俗世間を生きて行く上で、心身がともに疲れていると充実した毎日を過ごせない。

毎日、毎日、楽しく充実して生きて行けることが最高の人生であろう。

確かにお金や名誉や地位に拘りながら、「自分にはこの様なものが思い通りに手に入らないので駄目だ・・・」と思って過ごしている人達もいる。

また、男性であれば女性、女性であれば男性、「自分にとって素晴らしく相性の良い異性は居ないか・・、時間を一緒に過ごしたい・・」などと考えている人達もいるであろう。

或いは、食べる事「美味しい食事をしたい・・・」、案外と人は食べる物にも拘るものだ。

 

 人間は、悲しい事に<人の一生>が見えていません。

人間の全体像が見えずに、自分の事ばかりに夢中になり「何か得をする事はないか」などと考えています。

自分に都合の良い事柄ばかり考えています。

無意識的にですが、そこには他者への思いやりは全くと欠けています。

しかし、当人は気づいていないから大変です。

 

 人は、ある年齢にまでなれば、“自分の人生を自分で切り開いて行ける人間”になって欲しいものです。

自分の道を開くことが出来ない人は、過去の生い立ちの中に{種=因}があるので、何とか「心理療法」を受けて立ち直るべきなのです。

自分自身でどんなに考えても、心の問題は自分で変える事は出来ません。

 見栄と虚栄心だけは案外と強いので、なかなか他者にすがるというか{依存}をする能力を持たないのですね。

そこで本当に難しいのは、誰に{依存}するかです。

この辺りを間違えると、不気味な方向へ誘い込まれる場合も有ります。

側の人が本当に親切でないと駄目なのですが・・・。

医療の世界でも、うつ病者に「心理療法」で対処している場所が無いと言っても過言ではないでしょう。

 

 何度も伝えますが、<悩まない人>にしてあげるだけで「うつ病」から解放される筈です。

「うつ病」になった時、その時こそが人生の最大の飛躍のチャンスだという事です。

「心理療法」を受け、「うつ病」から納得して解放された時に、その人は{人生とは、何か}という事が分るでしょう。

心の{器}、人間として大きな成長をすることが出来ます。

「インターネット心理療法」で充分に分る筈です。

{人生とは、何か?}を理解しようとする事です。

 

努力しないのは、うつ病者自身の責任でもあります。

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