<<講演>>うつ病(3)心のカラクリ

 何度か重複してお話するかも知れません。

話の出始めが違うだけでも、聞く人からすれば聞き始めが異なる事で耳に届く場合もあります。

 

 「うつ病」にならないための話、「うつ病」から解放されるための話です。

自分の眼前、自分の未来に何事が起ころうとも“悩まない人”になっておくべきでしょう。

そうは言っても<言うは易い>が<現実は厳しい>などと言われることでしょう。

しかし、そういう心の境地に少しでも近づくべきですね。

「うつ病」の人達は、唯、唯、ひたすらに“心の拘り”を持っています。

“心の拘り”を持ちながら、漠然とでも<自分が何に拘っているか>に気付いている人達も居ますが、全く気付いていない人達もいます。

悲しいですね。

悩みながらも、何故?どうして?などと案外考えないものです。

そんな思案を出来る人達は「うつ病」にはならないとも言えます。

心の操作が大切ですが・・・。

 

 人の心を、浅い心(今の心)と深い心に分けてみます。

どちらが大切か?です。

多くの人達は“今の心が大切だ”と言われると思いますが、実際は違うのです。

長年月に渡り心理療法に関わってきましたが“深い心”の方が重要です。

今までに聞かれた事があると思いますが、無意識、潜在意識、顕在意識、と言われます。

人は誕生してから、いや厳密に話をすればお母さんのお腹の中に居る時から、既に何らかの母親の影響を受けています。

誕生~新生児~乳児~幼児~小児~生徒~学生・・・と成長しますね。

家族の中で、両親、兄弟姉妹、祖父母、或いは、学校での生徒達、近所の人達、両親以外の自分を育てた人達、或いは、社会に出てからの周囲の人達・・・、年齢を重ねる度にその頃の意識は下層に沈みます。

現在の意識から下方に流れて沈潜します。

今、何かをする為一生懸命夢中になって心を一つにしているつもりの場合もあるでしょう。

自分は今の心だけが中心と思う人もいるでしょう。

しかし、現在に至るまでの、夢中になって自分が動いている心、動かしている心も、自分の過去の生い立ちの諸々の心が裏打ちをしています。

 

 自分には「過去が無い」と、ぼやいている人を時折ですが見かけます。

少しでも、心の勉強・学習をして欲しいと、常に考えている私です。

自分の心の底で動いている心を勉強する事です。

自分の心の内なる心を静かに眺めて、深い心に自分がどんな心を持っていたかを勉強する事です。

 

“本当の自己”を知る事です。

「インターネット心理療法」で大丈夫です。

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