<<いじめ>>いじめと自殺(21)最終回

 本題において、幾度か{懺悔}と言う言葉を使いましたが{この言葉}を仕方なく使用せざるを得ませんでした。

 

 一般的には、多くの人達は自分の心を全く知っていないと言っても過言ではないでしょう。

当方に来院、来所される人達には、直接に心理療法で対処している<関わり状況>から見ていると、本当に大変な心の世界があるものです。

「本当に、お父さんもお母さんも悩みは有りませんか?」と、聞いても<無い>と答えます。

息子さんや娘さんが悩んで苦しんでいても、母親も父親も「自分達には何も悩みは無い」と、言われます。

 

 そんな話を聞かされると、面接者としては<冗談ではないでしょ!>と言いたいのですが、現実に目前で「悩みなんか自分には全然と無いです」と、自己主張されると、面接者も本当に悲しくなって<何とも言えない>表現しようもない程に、悲しみを通り超えて<唖然とする>だけです。

 しかし、現実に子供達が悩み苦しみ<社会不適応>の状態だから、親にも{過去を振り返る}心理療法を受けてみて下さいませ、とお願いするのです。

 

 親が、{過去を振り返る}心理療法を受ければ、子供達の悩みや苦しみが見えて来ます。

母親も父親も自分の深い心、潜在意識と無意識の心の世界を充分に知っていないのです。

心の葛藤を沢山と抱えていても、それは心の深い場所にあるので、誰もがしっかり自分と向き合って<過去を振り返らない>と、心の葛藤は見えてきません。

 

 当方から、最後に“何を理解して欲しかったのか”ですね。

人間は誰しもが、自分は善人だと思って日常生活を生きています。

自分は真面目な人間だと、人から賞賛されて生きたいのが人の心というものでしょう。

日常生活でそんな風に思っていなくても、ふと質問されると<善人、真面目な自分>と言いたくなるみたいです。

ふと質問されて、「私は真面目な人間ではありません、悪人ですよ」と答える人でも、本当に具体的に悪人の証明を、しっかりと説明できる人達は少ないです。

 

 <いじめ>られる子供達も、その時点に来る前に大変な親子間の心の葛藤を抱えています。

<いじめ>る子供達も、その<いじめ>を始める時点の前から親子間での沢山の心の葛藤を抱えています。

両者の親達も<いじめ>に関連する問題が起こる以前に、過去の心の葛藤を沢山と持っていますが、この過去の心を知り尽くす事により、子供達に親から心の和解を開始するので、<いじめ>は消失して行きます。

親と子の<過去の心の和解>により、子供達も現在の心が平安となります。

<いじめ>の世界、{善}と{悪}の心の判断が出来る様になるのです。

 

 学校の先生方も{過去を振り返る}心理療法を体験・・・ですね。

自分自身のためにも!

<いじめ>の対処、全ての問題を理解できる筈でしょう。

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