<<いじめ>>いじめと自殺(10)

 随分と、この{論壇}の意味が理解出来なかったかも知れませんね。

何が、言いたいのか・・・。

明確に断言しておきます。

 育てた親と、育てられた子供達の『過去の心の和解』です。

<いじめ>に遭っている子供達へ、どんなに心を励ましても役立ちません。

<いじめ>に遭っている子供達は、自分の親、或いは、自分を育てた人に対して{大変な量と大変な特異的な心の葛藤}を持っています。

子供達に向かって、<いじめ>に遭った時よりも以前の心を、自分達だけで自己探求して下さいと言っても、格別に心弱き子供達は<自分の歪な心>を見るのは耐えられないものです。

それに「何故に、自分達が???」と思います。

子供達は“自分は被害者で相手が悪い、ここでは、親の育て方が悪い”と思っていますから・・・。

心の治療を受けるのは、親の方だと思います。

親が悪いと、確実に思うでしょう。

もっと自分の親が、ましな親であって欲しいと思っているものです。

 それから、自分の親の悪口を言ったり不満を言ったりするのは、耐えられないのです。

 

 子供達は、自分は真面目だと思っている、即ち、自分は善人だと信じて生きています。

そんな善人ぶっている子供達が、自分の心の奥を見詰めると、自分は真面目ではないと気づいて来ます。

その{真面目}さと{真面目でない}自分との心の狭間で、少なからず葛藤を感じます。

 親が一緒に心の治療を受けていたら、親は親で自分の{子育ての失敗}に気づいて来ます。

次第に自分の子供達へ{子育てに失敗}した事を謝罪しなくては・・・、との心が生じて来ます。

そんな心が親に生じて来ると、親の瞳・人相・会話・立ち振る舞い・雰囲気、などの子供を見る見方が全然と違ってきます。

そんな親の様子に、子供達(いじめに遭っている子供達の心は、物凄く繊細ですね・・・いじめだけでなく、心身症や神経症やうつ病などの子供達も同じ・・・)は、直ぐに気づいて「自分も少しは{心を入れ変えない}と・・・」と、考え始めるのです。

親と子の、お互いの<心の謝罪>ですね。

 

 「過去の心の和解」、<いじめ>に遭う前の、そして<いじめ>以後の「過去」もです。

子供達の顔色や人相や立ち居振る舞いなどが変化して来ますので、<いじめ>ていた子供達は、「こんな子供は<いじめ>られない」との気持ちになって<いじめ>の行動を起こすことが出来なくなってきます。

 

 「親が変われば、子は変わる」のです。

但し、心の底からですね。

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