<<うつ病>>追加編(3)

 繰り返して言いますが・・・、『うつ病』の診断は簡単です!

治してあげる事も簡単です。

あえて、もう一度繰り返します。

ですが、薬だけの治療では長引くものです。

 

 『うつ病』の人達には“こうしたら気分が楽になります”と教えてあげるのですが、彼等は絶対に周囲からの助言を受け入れることは本当に少ないです。

医師及び臨床心理士として、うつ病者を治療していますと、悲しい、また、情けない程に彼等は気分が落ち込んだまま、心の中では事故憐憫に陥り、自分が情けない、悲しい、悔しい、などと不満を沢山と溜め込んで生きています。

 人によっては社会を、また、俗世間を恨みます。

いや、全てのうつ病者は、と言っても良いでしょう。

勿論、若年の人達は社会についての知識は何もありませんので、専ら周囲の人達や自分の環境を恨みます。

人間社会に何故に{平等}は無いのか・・・とさえ考えて、一人心の中で自分を、唯、唯、哀れんでいます。

 社会の{生存競争}について行くことがとても出来なくて、劣等感の塊のまま人生が続いて行くのです。

どこかで人生を{生存競争}と理解できるか、{人生競合}と考えるかの必要がありますが、彼等にはどちらも<受け入れ難い>ですね。

 落ち込んでしまえば他人の助言なんて<さっぱりと役立たず>なのです。

日頃から、自称健常人(本当は、心は歪で気づかない)も、心の世界を学習すべきなのですが・・・。

 

 面白いと言うか、誰もが自分の人格は<正常>だと思っています。

人格の異常な人達皆が、自分について正常だと思っているところが最大に恐いですね。

人格は<正常>だとの判定になると、物凄く大変でしょう。

せいぜいある程度の法律や条令やルール、道徳や柵など、何処まで<妥協>して受け入れるか、そして、何処まで実行して行く事が出来るかでもありましょう。

 本当に何度考えてみても人の人格を{正常}か{異常}かの判定をする事は大変でしょう。

可能であれば、人の判定をするよりも自分の心と行動と会話を判定できるようになれば、それなりに世間を生きて行ける様になるでしょう。

日頃の思い、考え方とは反対になるでしょうが「自分は{真面目な人間}ではない、案外と{悪人なのだ}」と自覚できる事が大切です。

自分は{真面目な人間}だと思っている人は、多くの場合で他人を恨んだり、やきもちを焼いたり嫉妬したりする人となります。

 

 願わくば、自分の人生で他者に環境に、金輪際と不満を持たない事です。

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