<<家族・親子>>家族の病(6)

 勉強する子供達について、彼等には何かしら2通りの考え方を持っているようです。

 

 一つは、自分自身を、自分の心を防衛するために勉強する、場合ですね。

親が自分をどう思ってくれるか、親に褒められたい・・・・。

親が実際には子供を見張っていないのに、子供が勝手に<常に親が、自分を見て監視しているような錯覚>で勉強するのです。

親孝行のために勉強するのではありません。

そんな中でも、少しでも親孝行や自分の人生のためにと考えている子供達も見られます。

 もう一つは、親が自分についてどう考えているか・・・。

更に、周囲の人達が自分を称賛するように、学校の友達が自分を褒め称えてくれる・・・。

全体的には、この様な子供の方が少ないのですが、大きくなって行くと、肉体は成長し大人にこそなっても、精神は成長せず幼児のままの場合もあります。

周りから見ていると“よく勉強する真面目な子供”だと見えるでしょう。

 

 多分に世間の人達は、子供の心の{からくり}は見えません。

大人の心の{からくり}も見える筈はありませんが・・・・。

{親の恩}を感じながら勉強する子供が良いのですが・・・、そんな{親の恩}を感じながら勉強する子供達は非常に少ないでしょう。

現代社会では、普通の一般の大人でさえも{親の恩}を感じておりません。

口では「親の恩を感じている」などと言う人達も居ますが、100%それは{嘘の様}です。

実際には、自分が{嘘}だと気づかないと仕方ありませんが・・・・。

 

 彼等は自分の心の底を見ていない、また、自分の心の{からくり}を知っていないので、説明しても気づかないです。

子供の時から、周囲の人達が賞賛してくれるなどと考えずに、自分自身の人生を生きる、だけど、そこには自分に与えられた道、と考えて勉強するのが良いのでしょうが、そんなに人生を上手く運べない事も多いでしょう。

子供の時から、人生の全てが理解出来ているのではありませんから、家族の中で、親と子供の深層心理の中、<すれ違い>も起きるのが当然でしょう。

 親孝行のためなら、立派なものです、最高でしょう。

親孝行の心を持って勉強すれば、大人になってもそれなりに、周囲の人達・他者に対しても、それなりの孝行の概念の心を無意識的にしろ、理解できる時は来る筈です。

勿論、多重人格者や境界例者として大人に成長してゆく過程などで、子供達が大人になった時の将来を予見できる両親はいない筈ですね。

だから、子育ては本当に難しいものです。

 

 子供達が大人になった時に、彼等の心が歪に露呈して来るのは、家族の病が原点に有ると伝えておきたかったのです。

沢山と心の世界を学習しておかないと、理解不可能ですが・・・。

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