<<心の世界>>{うつ病}(1)会話と行動と心

 今回は、{うつ病}の話しをしましょう。悩みと苦しみ、{うつ病}ですね。

 

 心から来る病気は、沢山と有ります。心から来る病気について、数をあげれば限(きり)がないですね。神経症や心身症でも、数えられないほどです。

一番に分かり易いのが、{うつ病}だろう、と思います。

 

 そこで、数回、この講演では、{うつ病}について、お話してみましょう。

付け加えておきますが、ともすれば、人は悩みながら苦しみながら、日常生活をしています。自分では沢山と心の葛藤を抱えていますが、自分の心に気づきません。

教えてあげても、「自分はストレスを持っていない」と自己主張する人達も居られます。

 25年間も、心理療法をやって来ました。

当方で、6千人くらいの人達が心理療法を受けていかれました。

一番に多かったのが、当方では{うつ病}です。

 

 悩みを持たない人達は、{うつ病}には絶対になりません。

これだけは、断言しておいても良いでしょう。

 でも、人間で此の世を生きる限り、余程の事、人生について<しっかりと勉強というか学習>をしていないと・・・、悩みや心のストレスを持たない人達はいないでしょう。

人間社会での人の生き様については、人生、<生存競争>だと、そんな表現をしたくないのですが、細かく見詰めると、その<生存競争>ではないと、否定する事は出来ません。

 

 人は、ある年齢までは、どうしても、自分の親、或いは、誰かに育ててもらわないと、此の世では成長出来ません。

勿論、肉体だけではなくて、心も一緒に、ですね、年齢相応に成長するしかありません。

 肉体のみが、成長しても、心がともに成長しなければ、なにか、オバケの様な状態、或いは、得体の知れない生き物になるでしょう。

そうすると、人は、社会の中で、ある程度、自分以外の他者と共同生活が必要なのです。

お互いに、人対人のコミュニケーションが出来て、初めて、人生を自立して生きていけます。

 

 家族の中で、社会の中で、或いは、集団の中で、人はそれぞれ、誰かと会話など交流が重要なのです。

 しかし、自分の頭というか心の中に、相手との会話での交流の力量を持っていないと、会話などもギクシャクして来ます。

自分以外の他人を目前にして、それなりの会話能力を持っていないと、何も話せません。

遊ぶ事にさえ、上手く一緒に遊べないでしょう。

 遊ぶ事、楽しむ事、趣味などについては、皆がそれぞれ違うので、それなりの同じ趣味などを持っている人達とですね、遊べば良いのですが、それにしても、同じ好きな事柄をするにしても、上手と下手に分かれます。

皆が満足しながら、会話と行動と心の<つながり>が、出来るかどうかです。

 

 心の葛藤を抱えなければ、{うつ病}にならないし、{うつ病}からも解放されます。

 

 人生を楽しく、生きる<知恵>を自分の身につけましょう。

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