<<劣等感>>「「劣等感」」14

 70歳前後になると、男性は随分と「死」に近づいたと、言っても良いでしょう。

この年齢では、もう、運が悪くて<亡くなっている人達>も居ます。

女性の方が、平均的に見ていると、長寿です。

 男性でも女性でも、この年齢になっても、何故か、<<他者よりも優位に立ちたい>>のですね。

「金銭」・「名誉」、「地位」、などなどに拘って生きています。

勿論、その人、その人の立場の関係もありますが・・・・。

「金銭」・「名誉」・「地位」なんて、望んでも全然と望みが無い時は、初めから<<望みません>>。

 

 時には、余分な{欲望}を持たずに、唯、唯、1日をぼんやりと過ごして<<時は流れ>最後は滅して行くのですが、<<滅する事>>にも気づかないでその日を生きているのが普通でしょう。

 ですがね、自分の知っている人達が、自分の傍で<<何か立派な事をする、或いは、立派な建物を建てたりする>と、心が穏やかではないですね。

人間って、本当に駄目な生き物です。

自分の知っていない人は何をしても、「劣等感」は起こらないのですが、一般的には、知人が<<世の中で素晴らしい事柄をして世間の人に認められたりする>>と、欲求不満を起こすのです。

 

 「涅槃の世界」に入るのも拒否しますし、此の世に生きていて自分の「死」を迎えるのが、やはり怖いですからね。

70歳が一区切りで、人としての「価値」は本当に自分で優秀な人間だと思っても、他者から、貴方は年老いて来たので{{今までの仕事は、終わりとします}}と引導を渡されます。

それも、突然に、言われます。

ここで、立腹するようなら、駄目人間でしょう。

 人生には、年齢によって<<幕引き>>があるものです。

研究している人とか、芸術に関わっている人は、最後の年老いて滅するまで、それなりの価値を他者や俗世間から認められて、「涅槃の世界」へ行く人達もおられるみたいですね。

 

 彼等は、例外的な人達だと伝えておきますが、彼等と言えども<<幼い時から、沢山の欲求不満を抱えながら、多分に、「劣等感」をも感じて>>成長してきたでしょう。

いや、私には、「劣等感」などは、何も無かったなどと言う人が居れば、間違いないと当方では思うのですが、「劣等感」がありながら、一方で「優越感」を持っていたいと考えている人もいます、だから劣等感がないという人もいます。

 「劣等感」を押し込んで、無意識の中に埋め込んで大人へと成長したのでしょう。

此の世では、どんなに優秀な人達でも、人生で一度も「劣等感」を持たずに生きて来たと、言う人が居れば、その人の勘違いでしょう。      

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