<<劣等感>>「「劣等感」」5

 高校生にもなると、一般的には、もっと、目前を判断する能力は出来てきます。

但し、相変わらず、人間の愚かさと言うか、自分を批判する「眼差し」・「自分の心」を見つめる能力は成長しておりません。

 この年齢では、随分と、肉体的にも変化が現れて来る思春期の嵐の「吹き荒れる時期」ですから、心も体も揺れ動いてきます。

勉強から逸脱した人達は、{登校拒否}や{引きこもり}になったり、或いは、{拒食}や{過食}などと、そんな道へ入ってゆかなければ良いですが・・・??

場合によっては、いじめ、非行、犯罪、などと多彩な方角へと進む事もあります。

 

 高校生のあたりの年齢では、体の症状が特別に強くなったりすることもあるので、その体の変調が、自分の心にも変調を来たすのは当然でしょう。

勉強と体と心の狭間で、長時間にわたり<<ストレス>>を抱えて生きる毎日です。

 友達との勉強の成績で比較し、身長の高い、低い、などなど・・・美男子かどうか、家は金持ちか貧乏か、親の地位や名誉などは、どうか?? 異性の友達が居るかどうか、未来と将来の計画は?? 

人生の道を迷って生きる年齢ですよ、誰もが、ですね。

常に、他者と比較して、「劣等感」を持ちながら、或いは、「優越感」を持ちながら、その日暮らしを、心の葛藤を抱えながら、日々を成長していくのでしょう。

 

 この時期に、自分の心の葛藤を上手にコントロ―ルしながら、成長していかないと、本当に大変です。

学問が大切ですが、学問ばかりしていて、人間社会に出てから対人関係が上手くゆけば良いのですが、自分以外の他者に「共感」、「妥協」、「受容」、などが出来なかったら会社や企業や家族の中でも苦しむ事になるでしょう。

これも、自分で選んだ道を歩いている事には、間違いありませんが、誰がこの道を歩かせたのか、自分の心で納得しておかないと、後になって<<苦しむ原因>>ともなります。

 

 人間、あまり自分の未来を急いで、他者よりも<<優秀に生きる>>事だけでなくて、それなりの年齢に応じた{{人の生き方}}が有るものです。

他者から飛びぬけた様な{遊び}とか{勉強}とか{スポ―ツ}とか{芸術}とか、そんな事柄を学んでも、後で<<後悔しない>>事を、しっかりと自分の頭に入れておかなければ、なりません。

 しかしながら、此の世の人間、誰もが自分の未来を急ぎます。

まして、自分の子供達にも、未来を出世などと、しきりに急がせます。

親が、自分の子供達を<<大人になって苦労しないよう>>にと、一生懸命になります。

親の「劣等感」を、何とか消去しようとして、自分の出来なかった事柄を子供達に託す場合が、多々ありますから、要注意ですね。        

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