<<講演>>カウンセリングと内観療法11

 そう、内観療法〈内観法〉は、心理療法の場所が一定に設定されています。

自分の過去を、孤独になって探求していきます。

最初は、人によっては、なかなか思い出さない人も居ます。

また、思い出しても、自分の好き勝手に自分の勝手な方向で過去を手繰りだしても、あまり、自分を変える事が出来ません。

ある意味では、自分の自由は束縛されます。

最初の2~3日は、人格水準によって<<こんな事柄をして何の役にたつのか>>などと、不満も出て来ますし、そのまま、不満を抱えて内観を中止する人も、確かに居ます。

 

 初日に内観を中止して、帰る人も居ます。

 こうした、誰も初日では、理解できない心の世界が有るのですが、自分には合わないとか考えてしまいます。

普通の方達であれば、まあ、仕方がないので<<言われた通りに、少し頑張ってみようかとか>>考えますが、本当に心の世界を勉強しようと考えない人が居て、本当に大変です。

御本人が、大変な状態にあり、そこから抜けだせるために{{内観}}をお願いしていますが、内観面接者の気持ちを理解できません。

 とにかく、{{内観}}は、3~4日だけでも頑張ると必ず心の糧を得るものです。

ここまで、説明しても、自分で歩かないと不透明な心の世界です。

時には、2~3日で<<少し分かったような気分>>、後は、自分の心の歪んだ世界を見たくないと考える人も居ます。

 

 とに角、自分の過去の会話や行動や心は、凄く歪んでいるものです。

人間の誰も皆に言える、事なのです。

そして、歪んだ心を<<告白して>>初めて人間は生まれ変わっていくのです。

生まれ変わった人でないと、未知の心の世界で理解しにくいかも知れませんが、時には、臨床心理士、面接者の語る言葉にも自分で受け入れて実行してみる事です。

{{内観}}も、4~5日を越えると、自分の心も体も変化して来るのが理解できる筈です。

頭痛、肩こり、動悸、腰痛、腹痛、下痢、不安、恐怖、悩み苦しみ、全部が消えます。

凄く心地が良くなって来るのです。

 

 「至福体験」、「至高体験」、「神秘体験」などまで、体験される人も居ます。

自分は寝てないのに、目前に{{突然に、霧や靄に包まれて、自分はその中で体もフワフワで軽くなり、体も心も軽くなり宙を浮いた感じで気持ち良く}}、また、内観の7日あたりですが、朝の食事中に、ふっと、自分の目の上の{{どんよりとした曇り空の中に突然に、雲の一部が晴れて快晴となり真ん丸い青空が出現して、自分が下に寝ていても、自分の体から、体の疼痛と全身の不快感、嘆きなども、全部が真ん丸い青空の中に吸い込まれて行った}}、その後には「「幸せ」」だけが残っていた、そんな「「至福体験」」・「「神秘体験」」をされる方達もいます。人間にも、不思議な世界が有ります。

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