<<講演>>カウンセリングと内観療法1

 精神修養法として行なう時は、「内観法」と呼ばれているようで、心身の病気治療のために行なうときを「内観療法」と呼ぶようです。

特別に違った方法を行なう訳でもありませんが、「内観」を受ける場合と「内観」を受ける研修所や施設での<<呼び方>>もあるようです。

 当方、カウンセリングも行なっています。

しかしながら、カウンセリングでは、積極的に潜在意識や無意識の心の世界を探求するのには、不都合でしょう。

 

 当方、カウンセリングも随分と行なって・・、来談者の過去の話を、当方は黙して語らず、ずっと耳を当てて聞かせていただいております。

来談者の語る事柄には、一切と、コメントを入れずに静かに<<あいづち>>をうちながら「共感」して「妥協」して「受容」させていただいております。

普通では、1週間に1度くらいのペースで進みます。

唯、カウンセリングで回数をずっと重ねていきますが、当人の深層心理が表面上に浮かび上がって来るのに、随分と時間を要します。

そして、来談者の心の反転する割合は、少ないようです。

この心の反転しないのが、当方は一番に気になるところです。

 

 心理士に話を聞いてもらって、何とか一安心するものの、その場所から出てしまうと、案外と早くも元の自分に戻ります。

自分で自分の考えている事柄を話して、自分の考え方を変えられる人達が<<何人居るので>>しょうか??。

心が「反転」する人の割合は、非常に少ないですね。

自分の都合の良い事ばかり、話すものですから、何時までも自分の考えている事柄が正しいと思います。

例え、カウンセラ―として、耳を傾けながらでも、悩んでいる人にコメントや特別に注意をしたりすると、直ぐに、立腹してしまいます。

人によっては、2度と尋ねて来ない人も居ます。

 

 それほどまでに、人間は他者から意見や注意をされると、立腹するものです。

全ての人間は、悩む人も、悩まない人も、誰も皆が一番に<<自分の考え方>>が正しいと思って生きています。

間違っていても、自分が正しいと思うし、助言を入れても全く<<受け入れない>>のですから、どうしようも有りません。

悩める他者から、話を上手に聞きだす方法なのですが、なかなか、自分の考え方の間違いを認めてくれません。

来談者の心身の調子が悪いと、1週間に2度くらいはカウンセリングを行なっていきますが、そんなに事が簡単に解決はできません。      

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