<<うつ病>>究極の世界(3)

 不安、恐怖、不平、不満、悲しみ、やきもち、羨ましさ、儚さ、虚しさ、嫉妬、妬み、孤独感、劣等感、優越感、苛立ち、怒り、恨み、憎しみ、怨念、呪い、嘘、盗み、敗北感情、自惚れ感情、罪、焦燥感、更にもっと考えると、周囲の人間や社会の人間に対する恨みの感情、自分を取り巻く環境や地域や世界への恨みの感情、など・・こういう様々な感情が、心の底に、或いは、心の表面上に渦巻いて流れているのが、{うつ病者}の心の中です。

「自分が一番に真面目だ」と考えている{うつ病者}も居ます。

だから、{自分自身のみ}しか見えていないのです。

 

 自分と皆、この人間社会、自分一人で生きて行くのではありません。

「皆が居て、自分が居る」、そんな考え方が出来ないのです。

要するに、周囲の人達の心に自分の心を合わせることが下手なのです。

この頁の最初に並べたマイナスの感情や心に、強迫されて生きていながら“自分は真面だ”と思っているので、見る眼が無いというか、「心の{器}が狭い」のです。

自分だけの心の世界に閉じこもっている様に見えるかも知れませんが、現実は、常に自分の周囲の人や心と比較しているのです。

そして、“自分は駄目な人間”などと、周囲の皆と比較して劣等感に苛まれて生きています。

 

 劣等感の中には、“自分は優秀でないといけない”だが、 “誰も自分を優秀だと褒めてくれない”、本来的には、“自分が目立つ立場にいないのに、褒め称えられたい”と考えているのです。

しっかりとした実力や力量が備わっていれば、現実に誰でも自分を褒めてくれます。

他人から褒めてもらえる素材も実力も無いのに、自分では案外と<優秀なつもり>で居るから大変です。

{うつ病者}によっては、自分が本当に「駄目な人間」と知っている人達もいますが、その自分を「駄目な人間」と認めないところから、心の悲しさや劣等感に苦しむのです。

本当に、自分が「駄目な人間」だと自覚できれば、心の暗い闇の世界から這い上がる気持ちも出て来るのですが・・・・。

 

 人間、皆が、自分を「駄目人間」だと思いたくないのですね。

常に反対の心が動いています。

常に「自分は真面目だ」と、思いたいのです。

人間は、心のカラクリを持ちながら生きているのです。

人間学、人間の心をしっかりと学習する事が大事です。

うつ病になった場合は、人の心の原点に戻って、自分の生い立ちから自分が歩いて来た過去の軌跡を辿って行く事です。

そうする事で、自分の過去の失敗を見つけ出すでしょう。

自分の過ちを、過去の自分の心の誤解を解いた時に、今現在の心の葛藤は消失して行きます。

{うつ病者}は、自分だけで努力しない事。

「心理療法」を謙虚に受ける事です。

 

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