<<身代わり不可症候群>>身代わり不可症候群(追加編)1

 人は誰も、自分の事が一番に大切です。

そして、その通りに自分の人生を生きたいと考えて実行したいですね。

この「身代わり・・・」と言う言葉は、先述した事があります。

俗世界、人間社会を生きる限り、どうしても、自分の欲望を求めて生きるのが<<人の常です>ね。

しかし、人間個人だと言っても、人間社会の集団の中で生活するようになっています。

そうだから、あまりにも、自己中心的な人間、あまりにも利己的な人間は自分以外の人の気持ちを考えてあげないのです。

これが、大変に困ります。

 

 人間世界を生きるには、自分以外の他者の利益も考えてあげないと、必ず、自分が最後に<<自分の希望通りに、事を運べなくなって>>疲れます。

心が疲れてしまうと、必ず、体も疲れます。

そうなると、皆と同じように仕事が出来なくなります。

心が疲れてしまうと、他者と話をするのも嫌いになります。

次には、仕事が嫌だとか、休職もしてしまいます。

普通は、体が悪いのではないかと、病院に行って体の検査を受けます。

病院で、体の異常が無ければ、疲れているのだろうから、暫く、休養して薬を服用して下さい、などで終わりとなります。

 

 こんな具合での患者さんの治療は、大変に不都合です。

疲れて全身状態の不調があれば、必ず、身体の検査は重要です。

問題は、体の検査をしたが、異常は無かった。

それでも、疲れて仕事ができない。

そんな場合は、時には、全身の精密な検査が必要でしょうが、それでも異常が無ければ、絶対に、{心の病}が有りますよ。

現在の医療の世界で、どの国々でも同じでしょうが、病院の初診で「心の病」だと診断できる医師は、非常に少ないみたいです。

 

 では、仮に、最初から、<<貴方の病気は、うつ病>>ですよと、教えてあげたら逆に患者さんは立腹する場合が、本当に多いものです。

そして、この医師は、{変な医師}、けしからんとさえ考えて二度と病院に来ませんね。

{貴方の心の中には、ストレスが沢山と溜まりすぎています}と言ったら、反論されます。

それほどに、人間は自分の心に<<疎い>>もので、医師&心理士の立場から見れば真実に悲しい出来事です。

勿論、人間は自分中心主義でないと、此の世を生きる事が出来ないのも事実です。

ですが、それも程度の問題になります。

自分の心を、十分に知って生きる事です。     

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